★超小型人工衛星用無線機 400MHz帯FM送信機 2006年開発★
  (400MHz帯,3Wmax,2.4kBPS〜38.4kBPS)

1.目的:超小型人工衛星用FM送信機の周波数変更と変調を高速化する。

400MHz帯FM送信機の主な仕様 TXE400MFM-101A (CC1020使用)
(1)送信出力・・・・・・ 定格標準2W、最大3W
(2)消費電力・・・・・・ 標準出力時:約8W
(3)電源電圧・・・・・・ 定格 7V
(4)動作環境温度・・・・ -30〜+70℃(周波数安定度=±2.5ppm以内/-20〜+60℃)
(5)データ伝送速度・・・ 2.4kBPS〜76.8kBPS
(6)ケース外形・・・・・ 100×31.2×10.5mm 以内
(7)質量・・・・・・・・ 約40g
注)通信周波数はマイコンからCC1020を設定制御。



2.設計方針
 約6ヶ月間で開発する。
 途中で放射線試験を実施して、方針を見直す。

3.設計開発状況
設計資料 回路図  基板図  ケース

 詳細な設計作業開始 ---2006.4.8
 プリント基板製作手配 ---2006.4.14
 送信基板を製作、部品実装と動作確認作業を部分的に開始 ---2006.4.22
 送信基板はパワーモジュール部が未作成、その直前迄で出力30mWを確認、SAWフィルタで波形は良好 ---2006.4.30
 CC1020は10mW送信機用のICである為に1W以上の出力時はスプリアスを低減するSAWフィルタが必要。
 今回のSAWフィルタは海外のカタログ品を使用可能であったが、無い場合の特注では初期費用約100万円かかる。
 放熱器を付けないと、連続送信では発熱で温度上昇が激しいから、間歇送信にするか大きい放熱器が必要。

 軌道上で放射線1年分の被爆に耐えるか、放射線試験の結果待ち ---2006.7.3
 結果は2年分の放射線照射で発振信号は確認されたが一度停止した後の再制御が出来なくなった。
 当初の目標1年間分に耐えるのはクリアした模様。 ---2006.10

各種の試験を経て東大-中須賀研の次期衛星へ搭載予定になりました。








☆このページは依頼元「東京大学 中須賀研究室」の了解を得て公開しています。
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-----編集責任者:西 裕治 (Ji3CKA)-----