★地上局用無線機 400MHz帯FM送信機 2006年開発★
400MHz帯,50Wmax,2.4kBPS〜9.6kBPS(19.2kBPS)
1.目的:地上局用FM送信機を開発する。
地上局用400MHz帯FM送信機の主な仕様 TXB400MFM-101A
(1)送信出力・・・・・・ 最大50W(スプリアス-70dB以下)
(2)消費電力・・・・・・ A
(3)電源電圧・・・・・・ 定格 13.5V
(4)動作環境温度・・・・ -10〜+60℃(周波数安定度=±2.5ppm以内
(5)データ伝送速度・・・ 2.4kBPS〜9.6kBPS(19.2kBPS)
(6)ケース外形・・・・・ × × mm
注)通信周波数はマイコンからCC1020を設定制御。
2.設計方針
次期衛星搭載用無線機と通信する地上局用送信機で、ドップラーシフト補正に対処可能な小刻みに周波数制御
できる高出力送信機を開発する。
FSK変調速度と小刻みな周波数制御をマイコンから設定できるCC1020を使用する。
スプリアス輻射を抑えるためにSAWフィルタを特注してCC1020の出力に接続、パワーアンプ出力端にLPFを追加する。
3.設計開発状況
設計資料 5W出力迄の回路構成は衛星搭載用送信機と同じ
50W電力増幅は市販のパワーアンプを改造
ケース外観
5Wパワーモジュールと50W出力用パワーアンプを入手して実験中、出力は50W以上を確認した ---2006.10.25
5W出力迄は衛星搭載用の無線基板を応用して製作。
まだSAWフィルタ未入手で近傍のスプリアスは大きい。
LPFプリント基板製作中 ---2006.10.25
手作りのLPFプリント基板を製作して実験、高次のスプリアスは-70dB以下になることを確認した。
発熱が大きいから、各モジュールはA3サイズに近い大きさの3mm厚アルミ板へ取り付けるように設計。
右側はCC1020とアンプで5W出力,中央はパワーアンプ,左下は出力可変ツマミ,左上の奧にLPF。
上記写真の構成で50W出力を確認した
近傍のスプリアスは、SAWフィルタを入手次第に実験する予定。
JRC社製SAWフィルタを入手して実験中 ---2006.11.17
効果は絶大で、近傍から広範囲に広がっていたスプリアスはきれいに抑圧されています。
このフィルタ入手にあたりSAK)Seki様には大変お世話になりました、ありがとうございました。
地上局送信機の外観 ---2006.11.28
写真の上段が前面で、左側の出力調整ツマミで15W〜50Wに可変設定します。
下段は背面で、右側の白っぽい所がアンテナ接続用コネクタ。(N型)
☆このページは依頼元「東京大学 中須賀研究室」の了解を得て公開しています。
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-----編集責任者:西 裕治 (Ji3CKA)-----